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下記の「カウンセリングルーム そらいろ」石井 真名美まで、

ご連絡をいただけると幸いです。

 

カウンセリングルーム 心の相談室 そらいろ

 

心理カウンセラー 石井 真名美 

のプロフィールはこちらをご覧下さいませ。

http://www.kokoro-sorairo.com/newpage2.html


●マタニティグリーフ・ケアカウンセリングについて


→はじめに、グリーフケアについてをご覧ください。

 

 お母さんは妊娠がわかると、お腹の中にいる我が子と会える日を心待ちにしていると思います。しかし、流産、死産を経験されると、あまりにも悲しみの深い底から出られないほど深刻な状況であり、苦しい状況の中で日常生活を送られていることでしょう。

 

 「辛く苦しい気持ちを誰にも話すことができない」

 

 「我が子の話を誰かに話しても満たされない」

 

悲しみの気持ちは、悲嘆の段階を進むことで変化していきます。マタ二ティグリーフを経験されて、その想いを受け止めて安心してお話をしていただくことで辛さを軽減できるようになります。


マタニティグリーフとは?

 マタ二ティは「妊娠」、「グリーフ」は喪失体験することで、主に大切にしている家族、友人、愛する人との死別を体験されることです。他にも、人の心の中で自分に価値のあるものを失うという思いにも当てはまり、深い悲しみに見舞われる感情のことをいいます。死別体験以外に、例えば下記のような、さまざまな喪失体験があります。

 

 ・幼い頃に両親の離婚で、お父さん、または、お母さんと別れて暮す

  ことになり淋しい思いをした。

 

 ・地震、津波などの自然災害で、学校や会社などの生活の一部とし

  ていた場所を失い、勉強や仕事ができなくなり、これからどうし

  たらいいのか途方に暮れてしまう。 

 

 マタ二ティグリーフは、妊娠中に流産や死産などでお子さんの死と向き合う経験をします。大切な我が子を産んであげれなかったということは、とても辛く悲しいものです。そして自分自身を悔やみ、責めてしまい、悲しみや辛さを一人で抱えていきながら日常生活を過ごしているものです。

 

 お母さんがマタ二ティグリーフを経験することで、悲しみ、苦しみから出られない状態のまま日常生活に戻っても、心身共にとても苦しい状況に置かれてしまうのです。

  

 

 

 お母さんが苦しみ悲しみから出られない状態のままでいると、夜眠れなくなったり、食欲がなくなったり、人に会うのさえ嫌になってしまうこともあります。また、何もしたくない気持ちになり、引きこもってしまうことがあります。

 

ただ、このような状態が長く続きそのままにした場合

 

「我が子を産んであげることができなかったのは、自分のせいだ!」

 

という、罪の意識がさらに強くなります。そして、自傷行為といって、例えば、壁や床に頭や体をぶつけたり、手首を切ってしまうなど、自らの身体を傷つけてしまうお母さんもいます。

 

 そして、悲しみや辛さなどに対処できなくなると、わざと相手を傷つけるような暴言を吐いたりすることで、大切な人を傷つけることもあります。また、お母さんの心の傷や痛みは周囲の人にはわからないことがあります。

 

 「早く元気になってね、次の妊娠は大丈夫だよ!」

 

 「もう、亡くなった子供のことは忘れなさい!」

 

などと、我が子の死に対して理解がない発言をされることでお母さんは、「誰も、私のことをわかってくれない!」という思いが強くなり、うつ状態になりやすいのです。

 

また、引きこもりになりやすく、日常生活はもちろん、社会生活にも影響がでてきて、「うつ病」「自殺」にまで至ってしまうことも懸念されます。

 

 


マタ二ティグリーフ・ケアカウンセリングの目的

 悲しみの気持ちは、悲嘆の段階を進むことで変化していきます。辛く苦しい気持ちを誰にも話すことができない方、誰かに話しても満たされない気持ちでいる方、その想いを受け止めて安心してお話をしていただくことで辛さを軽減できるようになります。

 

そして、否定的に物事を捉えてしまう考え方の癖があることで、お母さんが傷ついていることがあります。お話をしていくことで、その癖に気づいていけるように一緒に原因を探していきましょう。

 

考え方の癖を修正していくことで、物事に対して肯定的に考えることができます。また、心の中にある悲しみ、苦しみを我慢することなく話せるようになり、お子さんの死を受け止めようと思えるようになります。

●マタニティグリーフの悲嘆の段階について



 当カウンセリングルームでは、マタ二ティグリーフを経験してから回復する心の流れを、いくつかの段階に分けてカウンセリングをおこなっています。

 

そして、お母さんの心の状態によっては悲嘆の段階を飛び越したりすることがあります。または、ある段階で停滞することもあるので、必ずしも段階通りにいかない場合もあるので、お母さんが、どの段階にいるのかに応じたケアをしていきます。


段階1 「誕生死を受け入れられない」

1-1.ショック期 

 

 妊娠初期・中期・後期または、出産後にお母さんがお子さんの死と向合うと「無事に産んであげたかったのに」または、「どうして死んでしまったの」という気持ちになり、あまりにも辛く胸が張り裂ける衝撃的な悲しみの経験をします。

 

死別直後の強い衝撃を受けることで、例えば、悲しいのに涙が出ない、食事や睡眠がとれない、または無気力や物事への反応が鈍くなるというショック(感覚麻痺)状態になり、心身共にバランスが崩れることがあります。

 

 また、お子さんの死を理解していても、死んでしまったことを受け入れるころができなくなることもあります。そして、何も考えられなくなり思考が停止状態になりやすいのです。


1-2.自己否定期 

 

 お子さんの死に対してお母さんは、妊娠中の出来事を思い出しながら、「あの日、外出して歩きすぎたから」とか「あの時、風邪を引いてしまって体力が落ちてしまったから」と原因が自分にあるのか?などと、一人で悶々と探すことが強くなり、孤立しやすい状態になりやすいです。

 

一人で原因を探して孤立していると、無事に産むことができなかったということで、お母さん自身が、お子さんに対して後悔と謝罪の気持ちを持つのと同時に、自分の存在を否定する気持ちになりやすいこともあるでしょう。

 

お母さんが、自分の存在を否定する気持ちを持ち続けると、マイナスな感情を自分自身にぶつけてしまい自己嫌悪になりやすく、自分の存在さえ意味がない居なくなればいいと思ってしまうこともあるのです。

 

 また、お子さんの死に対する想いが第三者(家族・友人)などに理解されなかったりすると、例えば下記のようなマイナスの感情を自分にも、第三者にもぶつけてしまうことがあります。

 

 ・「胎動もあって順調に育っていたのに、なぜ死んだの」

  

 ・「泣くなった子供のことは忘れられずに辛いのに、どうして私の 

   気持ちをわかってくれないの!」

   

 と、身近にいる大切な家族に怒りをぶつけてしまうことや、または「我が子が死んだ原因はきっと私なんだ」と思いながら自分を責めてばかりいる。

 

 ・自分の親から「流産した子供のことは忘れなさい、早く元気にな   

  らなきゃだめよ」と言われたりする。

 

 ・友人から、「次の妊娠は大丈夫だよ、無事に産まれるから!」

  励ましてくれているつもりでも、お母さんにとっては、亡くなっ

  た我が子の存在を否定されたという気持ちになり、相手に対して

  怒りの感情が出てくる。

 

 ・幸せそうに見える通りすがりの人(妊婦さんや、赤ちゃんを抱っ 

  こしているお母さん)に対して「あの人は赤ちゃんを産んで抱っ 

  こできるのに、なぜ私にはできないの・・・」と悔しくなり嫉妬

  してしまう。


1-3. 落ち込み・抑うつ期

 

 お子さんの死に対して一人で悶々と原因を探して孤立したり、無事に産むことができなかったということで自分を責めたり、周囲の人から我が子の存在を否定されるという気持ちを持ち続けることがあると、

 

「我が子の死に対して周りの人達は、自分のことを理解してくれない」

 

という想いがつよくなり、ますます人に会うのも避けるようになってしまします。

 

 お子さんの死と向き合うという喪失体験による悲嘆反応は、例えば心身共に疲れ果てていき、気分の落ち込み・睡眠障害・食欲低下・持病の悪化などをおこしやくなります。

 

また、自己否定期 → 落ち込み・抑うつ期の中で長期にわたり停滞してしまうと、なかな抜け出すことが困難になり回復に時間がかかることがあります。

 

 そして、心身共に強いダメージが残ってしまうと複雑な悲嘆反応という状態がありますが、お母さん自身が自己否定的でマイナスな考え方の癖が強すぎることがあると、悲嘆感が強くなり思考の混乱が置きやすくなります。

 

また、落ち込みが激しく、食欲低下が強く食べることができなかったり、不眠でなかなか眠れず昼夜逆転してしまうことがあります。

 

※お母さんの状態により、自殺願望が強いられることがあると救助が 

 必要なときがあります。そのようなとき、身近にいる家族に症状を訴える場合があるので、医療期間の受診をおすすめすることがあります。


段階2 「誕生死を受け入れる」

2-1. 自己肯定期 → 回復期

 

 我が子の死に対して理解できず、自己否定感を持ち続けていた状態から、心に閉じ込めていた感情を話すことで回復に繋がることに気つく時期です。

 

過去に話したことを受け止めていくと同時に、自分の考えや感情を受け止めようという気持ちを持てるようになり、他者からの言動や励ましを受け入れることができるようになります。

 

また、自分の考えや感情の変化に気付くことで、周囲の状況を見ながら現実の生活を受け入れていこうといと思い始めます。

 

 我が子の死を受け止められるようになると、お子さんに対して

 

  「お母さんに会いに来てくれて、ありがとう」

 

  「さよならしたのは辛いけど、命の尊さを教えてくれたのね」

 

と改めて自分が経験した過去の出来事を客観的に見れるようになる時期でもあります。

 

 そして時々、我が子との出会いと別れく想い出しながら、誕生死を受け止めて、前向きに生きていこうという気持ちが出てきます。




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